かつらには多くの種類があることをご存知ですか。素材の違いであったり、装着範囲の違いであったりと、その種類をあげると驚くほどの数があります。しかし、初めてかつらを試す方は、その違いをよく理解せずに購入してしまうことが多いです。買った後に「なんだかしっくりこない」「思っていたよりも手入れが面倒くさかった」ということが起こってしまいます。そんな事態を避けるためにかつらの知識をつけ、本当に合ったものを選ぶ必要があります。
そこでこの記事では、数多くあるかつらの種類についてご紹介します。新しくかつらを買い替えようと思っていた方や、初めてかつらを購入する方はぜひ参考にしてください。
かつらの素材の種類
まずはかつらの素材の種類を紹介します。
人工毛
人工毛の素材はさまざまありますが、代表的なものはナイロンやポリエチレン、ファイバー素材などです。長持ちするように強く作られているので、メンテナンスもそれほど難しくありません。1本1本が絡みにくく、洗髪した後も比較的早く乾きます。また、物によってはとても軽く、つけている感じがないのも嬉しいポイントになります。
どこにでも売っているような5000円以下のかつらは、ほぼ間違いなく人工毛を使ったものでしょう。人毛のものに比べると、どうしても安っぽく不自然な感じになってしまいます。しかし、最近では人工毛のかつらでも自然なものがありますが、費用は高い傾向にあります。値段相応の仕上がりになるということは覚えておきましょう。
人毛
その名の通り、人毛を使って作られたかつらのことです。人工毛とは違い、ドライヤーやコテなどを使うことができます。ドライヤーも問題なく使うことができるので、本当に自毛と同じような扱いが可能です。とてもナチュラルな仕上がりなので、かつらをかぶっていることが他の人にバレにくいのがメリットです。
しかし、大量生産することができないので、どうしても費用は高くなってしまいます。また、人工毛よりも寿命が短いので、コスパはあまり良くありません。定期的な買い替えが必要なので、お金がかかってもいいから素材にこだわりたい、という方におすすめです。
ミックス
人工毛と人毛がミックスされたかつらもあります。どのくらいの比率で入っているかは、メーカーによってさまざまになります。人毛と比較すると値段が安く、手入れがしやすいです。しかし、ミックスかつらを作っている会社があまり多くないので、狭い選択肢の中から選ばなければいけません。
装着範囲の違い
かつらの中でも装着する範囲が違ってきます。
部分用かつら
ボリュームが減ってきた部分にだけ取り付けることのできるかつらです。毛量が少ないため価格も抑えられ、気軽に装着できるのがメリットです。「全かつらをかぶるのはちょっと」という人でも、部分用かつらならおしゃれのひとつとして抵抗なく装着できるでしょう。
特に頭のてっぺんにつけるものは、男女ともに人気です。しかし、自毛の髪質や髪色と合わせなければいけないので、これだと思えるものを見つけるまでは、時間がかかります。また、薄毛の部分が広がってしまったら、再度新しいものを購入しなければいけません。
全かつら
かつらと聞いてイメージするのはこの全かつらではないでしょう。かつらをつける前にネットをかぶり、頭全体を覆います。ちょっとやそっとの衝撃ではズレにくく、比較的安定感があります。また、自毛の髪色を気にする必要がないので、多くのかつらの中から自由に好きなものを選べます。部分的ではなく全体的に薄くなっている人は、全かつら一択になるでしょう。購入時よりも薄毛が進行しても買い替える必要がないので安心です。
装着方式の違い
さらに装着の方式も違ってくるので、紹介します。
脱着式のかつら
ストッパー式
部分用かつらによく使われる装着方法で、ストッパー式というものがあります。かつら側に口の形をしたピンがつけられており、そこに自毛を挟んでかつらを固定します。装着に手間と時間をかけたくない人にはおすすめですが、かつらが何かに引っかかった時に簡単にズレてしまうことがあります。
テープ式
テープ式は、かつらに両面テープが複数箇所つけられていて、そのまま自毛に装着するタイプです。装着はとても簡単ですが、汗をかくとどうしても剥がれやすいので、スポーツをするときは向いていません。
ホック式
かつらと自毛両方に複数箇所ホックを取り付ける方法なので、しっかりと固定ができます。テープ式やストッパー式はいつも同じ場所に取り付けられるとは限らないのですが、ホック式の場合は自毛にあらかじめホックがつけられているので毎日同じ場所に取り付けることができます。
ただし、かつらをつけていない時も常にホックがついている状態なので、洗髪時などに気になってしまう方にはおすすめできません。
連続装着式のかつら
全面装着式
全面装着式のかつらは、特殊な接着剤やシールがかつらにつけられているので、そのまま貼り付けられます。ものによっては3~4週間もつので、面倒な取り外しをしなくていいのがメリットです。ただし、自毛が伸びるとかつらも緩んでしまうので、その度にお店で調整してもらわなければいけません。
編み込み式
編み込み式のかつらは自毛に直接編み込む装着方法です。毎日取り付ける必要がないのでとても楽ですが、思いっきり髪の毛を洗えないこと、お店での定期的なメンテナンスが必要なことなどがデメリットです。
まとめ
かつらと一言にいってもその種類はたくさんあります。素材で選ぶのもよし、装着方法で選ぶのもよしで、日常的に使うものなので、つけていて違和感がないものを選ぶことが大事です。見た目年齢は髪の量で決まるといっても過言ではないので、薄毛に悩んでいる方はかつらの装着も視野に入れましょう。
有限会社スタックサービスは、京都駅から徒歩5分の場所にあるかつらのオーダーメイド専門店です。元大手かつらメーカーで勤務していた経験豊富な人材で構成されており、かつらの知識ではどこの会社にも負けていません。当社では大手メーカーの製品にさらに、一手間二手間と製品工程を増やし、軽くてより自然さを追求した製品を提供しています。「自毛に合うかつらに出会ったことがない」という方は、ぜひ当社のカウンセリングを1度受けてみてください。